このレビューはネタバレを含みます▼
受けが重度の潔癖症だからこそ絡みのシーンがエロい。心では求めながらも拒絶する受けの本当に無理と感じる手前でしっかり止める攻め。手前までは容赦なく追い込む攻めは押し引きのプロ中のプロです。絡みは受けの心の許容量に合わせて進行していくので、プレイ内容は薄めなはずなのにちゃんとエロい。物語後半までひっぱった挿入シーンも読み手を巻き込んだ焦らしプレイが成立してて、待ち焦がれたものは想像よりも遥かに満足感が高かった。攻めも受けもお互いの存在によって自分一人で抱えていた進まなかった世界を少し前向きに進めることができる、この少しだけ前向きになれるって所が作品の雰囲気や登場人物の性格に合ってて、満足いく終わり方だった。今後も読み返す作品。