僕が君を殺すまで 【電子限定特典付き】
」のレビュー

僕が君を殺すまで 【電子限定特典付き】

柳沢ゆきお

BLとして熱情不足、社会派として練り不足

ネタバレ
2022年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻222、下巻238ページ。
死刑に関する極端な設定から、メンタル深掘りで来るのを期待しましたが違かったです。人を殺すほどの激情も感じられなかった。どちらかと言うと社会派?
そうなると、設定のリアリティーがもっと欲しくなるわけですが、作品をえげつなくするための設定はあっても説得力には欠けました。いやそうはならんだろ、という……。
細かいところでは、カメラ位置どうなってんだ、っていうのが地味に気になりました。
読後感悪いイヤな話も好きなんですが、これは意図的にイヤな話にしようとしている感じで苦手でした。
死刑囚の中継番組を見て「織田サマ〜」って熱を上げている女子高生が何度も出てきて不/快だし(描写としてはリアルだけど)(話の社会派的側面で必要だったのもわかるけど)、その娘をさほど嗜めもしない親に腹が立つ(私が親ならひっぱたくかもしれない)ので、再読しない星2つ。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!