果ての荒野でバカンスを
」のレビュー

果ての荒野でバカンスを

赤河左岸

想いはどこまでも。。

ネタバレ
2022年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3部作収録の短編集です。
本当にひとつひとつの世界観の構築がお上手で素敵です。
じわじわと深い情愛みたいな心や魂の繋がりみたいなものが伝わってきます。

ファンタジーなお伽噺みたいな物語の始まりから、
美しすぎる顔がコンプレックスの着ぐるみ少年の天邪鬼な恋心。
表題作を最後に持ってくる構成に、切なさがより一層の効果となって複雑な想いと色んな感情が溢れてしまいます。

今風の派手さがある訳じゃありませんが、先生の描く美しい世界観が好き。
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