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きゆひこ

スポーツBL!と昨今の商業BLについて

ネタバレ
2022年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ ◎●レビューしてますが、昨今の商業BLについて思うことが記載されています●◎

シーモアの「闇の腐女子特集」で紹介されていた同作者様の「二月のエデン」が良かったので作者様の最新刊のコチラを購入。既刊に比べると作風がPOPな感じで、バドミントンを題材にしたBLあんまりないので楽しみに事前チェックでレビュー拝見したんですが…某漫画の二次創作と評されているのもあり、読んでいる最中とてもその評価が頭に引っ掛かり…また、あとがきに書いてあった通りどこか作者様の中でも試行錯誤しているのがわかる場面は確かにあります。
攻めだけが先にプロになり、大学生の受けが実業団入りを目指す。プロになったらもう一度最強のペアになろう。でも攻めは子どもっぽいし受けは純粋だった頃の約束を反古できず悩むがバドミントンを通じて共に成長するスポーツBL。わたしは競技は違えどスポーツやってたからか、お話は好きな方でした。
それぞれの作者が得意としている作風(話の作り方・絵柄・見せ方)だけでなく新しいことにチャレンジしながら読者に何か伝えようとしてくれている…それが読み取れる一冊です。
例のCPに似てるか・似てないかと言われれば、近いが違うかなと。商業作家ですから締め切りと戦いながらもベストを尽くして、更に人気があるから単行本として発売されたのも事実です。
そこから売れる売れない、高評価・不評で次に繋がってきますよね。
BLですから、読者が何を求めるのも千差万別です。私がBLに求めるのは自分が好きか好きじゃないかくらいの人間なので好きなものは幅広く、財布がギリギリになるくらい費やす方です。日頃のストレスをBLを読むことで消化するような人間です。
そんな私がBLを読んでて悲しいと思うものがあります。それは「BLをやっていた商業作家がBLをかかなくなること」です。※商業BL作家さんの8割は女性でしょうし、筆を折る理由は様々だと承知してます。※
昨今の商業BLを扱う出版社が増え、レーベルも増えました。作家になる方、コミックも量が増えたと感じます。ですがその分、執筆しても次に繋がらなかった方、一般誌に移動してしまった方、ご家庭・ご自身の事情で筆を折る方も多いと思います。
私は商業BLが大好きなので、今新しい作品なにかいてるのかな〜って探す時間が大好きです。
出版社に出せよって内容ですがオープンだからこそここに書きます。
次回作を楽しみに待ってます。
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