このレビューはネタバレを含みます▼
4人の男たちの「恋心」のすれ違いや交差しながらも抗えない感情に導かれていく物語。
読み応えも有り、印象に残るシーンも多かったのですが、読後一番に感じたのは「共感」。
恋をテーマに感情の動きがとても正直に思えました。
そもそも恋とは不透明。
恋に落ちるというのも気持ちがフワフワしてしまうというのも個々の感性。
無意識にその人の事ばかり考えてしまう時点で恋の入り口にいるのかも知れない。。
気持ちを自覚した途端に、正の感情だけでなく負の感情も湧いてくるんですよね。
勿論、すんなり上手くいく人もいると思いますが、大概は悩んで模索して駆け引きしたりと様々です。
似通った境遇に共鳴してしまうのも自然な感情だと思うし、誰にでもボタンの掛け違いからの過ちや間違いもある。
大事なのは、転んで傷ついてそこから何を学び、繰り返さないよう行動できるのか。
人を責めたり逃げるだけじゃ自分も誰も幸せになれない、、信頼を押し付けるのではなく、相手を許容できる器こそ大事なんじゃないかなって思いました。
英と純平の結ばれるシーンの「どんなに きみが好きでも〜」から「愛しているよ」までの5ページが凄く好き。
やきのりちゃんもめちゃくちゃ可愛いくて大好きです。
Sending much love and hugs to you !