蛍火艶夜 単話版
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蛍火艶夜 単話版

amase

刹那的エロスのリアルさがギラリとその爪痕を残す

2022年8月19日
うわぁ…
これ、レビュー書かずにはいられないやつですね
(フォローさま達ありがとうございます)
終戦を意識するこの時期に(ちょっと遅いですが)読んでよかった。。
何度想像しても自分の想像の範疇を超えていて極限の世界であろうとしか思えない特攻隊員たちの世界。
刹那的エロスがとてもリアルでなんとも言えないあと味を残します。
特攻隊の彼らも、カメラマンの彼も、誰も彼も戦争という負の遺産の犠牲者であり、無理矢理に燃やし続けた命の歪みを抱えて生きてる…ように私にはみえます、戦争を知らない私は何も偉そうなことは言えないのですが、哀しいしやるせない。でも、当時、何があったのかを
知らないでいるよりも知り、想いを馳せるのが私にできる供養かとも思います。この作品がフィクションなのか、事実を元にしたのか、全くの創作なのか、分かりませんがとにかくとてもリアルです。
短いながらにガッチリと仄暗い爪痕を残す作品で深く印象に残ります、ぜんぶ読み終えてから表紙を見返すと、、あぁ、この田中の欲情したような上気した顔がさらに私の胸に深い刻印を……!合掌ーー。
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