青のフラッグ
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青のフラッグ

KAITO

高校生LGBTの感動作

ネタバレ
2022年8月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生の太一、二葉、太一の幼なじみでスクールカーストトップの桃真の三角関係の感動作。二葉をはさんでの三角関係ではなく、太一をはさんでの三角関係をジャンプで描かれたことに驚きました。桃真目線で読んでたら、桃真健気でめちゃくちゃいいヤツで、自分の恋はあきらめて太一と二葉の二人を応援する片思いが終始切なくて胸が痛かったです。桃真の周囲の友達がいい人達で受け入れてくれてよかった…。高校時代という多感な年頃にそれぞれ悩みながらも前へ進んで行く過程がヒリヒリしました。色々な気持ちや問題に丁寧に悩み選択していく過程や、答えは一つではなくていいという読者に寄り添う深いテーマについて書かれており、全国の高校の図書室に是非置いて欲しい位の作品です。衝撃の最終話の「一ノ瀬」の記名(この演出憎いわぁ)、左手の指輪、太一の幸せそうな笑顔に胸を打たれました。太一が好きなマドレーヌを桃真が手作りしてる場面も萌えました。手の絵が沢山描かれてたけど、好きだったなぁ。特に3人の手の絵エモかったです。今まで苦しんできた桃真の幸せな顔を最後見たかったのですが、見れなかったのが残念でした。スクールカーストトップなのに、平凡な太一好きになっちゃう桃真にハマり、特に最終回を何度も読み返してしまってます。トマタイ二人の幸せな続きが欲しいと悶え、pixi○の小説を読みあさってしまいました。
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