このレビューはネタバレを含みます▼
ARUKU先生の原作に惹かれて読みました。主人公は貧乏で孤独で吃音のある青年 杜松道雄(ねずみちお)。なんで「ねず」の名字に「み」から始まる名前をつけるかな~!案の定、あだ名はねずみ。中学を卒業して消しゴム工場で働いていて社長の次男の悠馬に恋をしているという、不幸を絵に描いたような道雄と対象的にキラキラした悠馬で、人魚姫の童話のような切ないお話でした。昼ドラのようなドロドロ展開もありまして、泥の中で咲く蓮の花みたいな清らかな受けが本当に可哀想で守りたくなります。短編が1つあり、こちらも結核を患っていて父親の後妻から意地悪をされる金持ちの長男という...ARUKU先生、不幸多過ぎです(汗)。ラストはいい感じでスッキリします。ARUKU 先生のあのドールっぽい独特のキャラで読みたい感じはしますが、雪居先生の絵もキレイでよかったです。道雄がちょっとショタっぽいのはそんなにでしたが。いいお話でした。星4.5くらい。
2015年10月 総179ページ 電子限定描き下ろしカラーイラスト1p 修正はトーン、エアtnk、白抜き。