恋が僕等を許す範囲
」のレビュー

恋が僕等を許す範囲

本仁戻

絵もストーリーも良かったです。

ネタバレ
2022年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 山咲と藤尾がお互いに唯一の恋人になるまで様々な修羅場を経験してハッピーエンドになるストーリー。
先に恋したのは山咲でみんなにはちょっと変わり者と言われているけど仕事は画家で芸能一家で育ったから芸術家は変わり者も多いから納得。
中性的な顔立ちで色気もあり一番続いた彼女も容姿端麗。
藤尾もイケメンでモテるし一番続いた彼女は年下でちょっと我が儘だけど可愛かったです。
山咲は叔父がきっかけでゲイからバイになったのか元々ゲイだったのかは分からないけど、藤尾は元々ノンケだったけど山咲に出逢って徐々に変わっていきました。
ある時からお互いに恋してると気づくけどどっちも彼女がいて別れずに恋を続ける方法として愛は彼女に恋はお互いに許される範囲でルールを作り逢えばHもするけど独占はしない、あくまで恋だからと一線を引いていて2人の彼女も納得して協力する変わった四角関係が続いていました。
だけどやっぱりこんな関係は続かないし、幸せになりたい、幸せにしたい、ずっと一緒にいたい、この気持ちのバランスが傾いた時修羅場が必ず訪れます。
そして恋と愛でそれぞれが悩み苦しみ好きだから嘘をついて離れようとしたり、繋ぎ止めたくて嘘をついたり泥沼化します。
恋が愛にならないようにルールを作ったけどそれが裏目に出て結局4人とも傷ついてぼろぼろになって、だけどルールを作ったからそれぞれの本音が剥き出しになって最後は山咲と藤尾が恋人になって落ち着きました。
どっちの彼女も見た目も中身もいい人だから彼女達には2人以上のいい男と幸せになって欲しいです。
山咲は藤尾と恋人になったけどツンデレ度合いが激しいからこれからも藤尾を振り回し続けるんだろうなと思います。
だけど生涯一緒にいるということだけは何があっても揺るがないことだと思いました。
恋愛は綺麗事だけでは成り立たない、大なり小なり傷つく人がいる、それでも幸せになりたいなら覚悟もいるし、なりふりかまわず心をさらけ出さないと誰も幸せになれない。
それぞれの心理が言葉や態度で結構リアルに描かれていて引き込まれます。
最後までハッピーエンドになるかどうかハラハラドキドキしながらだったけど面白かったです。
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