ネタバレ・感想あり恋が僕等を許す範囲のレビュー

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途方もなく贅沢な恋です
2024年9月17日
立ち読みで、絵もキャラクターも時代を感じるな…と思ったものの、ものすごく面白そうな予感がして購入。大当たりでした!女を愛しながら、男と恋をする、恋が許す範囲で…という観念的なテーマも、豊かだった時代の贅沢なものに思えますが、その贅沢さの中で、不純物ゼロまで浄化された「好き」の塊の、キリキリするような痛ましい恋しさが素晴らしかったです。愛が恋より上なんて誰が決めたの?間違いない名作です!
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愛は与え、恋は奪う。
2024年6月15日
愛と恋の間で揺れ動く男女四人の物語。女に愛されてるからこそ存分に男同士の恋を楽しめる男達が、どこか卑怯でどこか純粋でどこか必死。そのラインが複雑だけど絶妙に描かれてあります。最後、この男達にはずっと恋をしてて欲しいと思いました。ずっと傷ついて苦しんでいることを確かめ合いながらお互いを奪い合う恋をしていて欲しいと。決して途中で物分りの良い愛に変わったりしないように。…流石の本仁戻ワールドでございました。
すごい
2021年4月13日
これはすごい。絵もストーリーもちょっと「昔」なんですけど質が違います。限りなく小説世界に近いBL。大学時代から捻れて拗れた挙句、大人がはまり込んでしまった恋の行く先。この恋の残酷さを許せる世界観は今はもう存在しないのかもしれません。一巻に入っている「無頼」がまたすごい。他の方も書いていらっしゃいますが、アバターの世界をもっと早く、日本ならではの世界観で描いています。BL枠にしておくのが勿体ないなあ。
懐かしい
2018年5月7日
ほぼ20年前の作品ですが、全く色褪せず、古臭くなく、美しい作品です
それぞれ彼女がいて彼女を愛してるけど、お互いの好きが止まらない。
なんだそれと若い時は思ってたけど歳重ねるとほうってなりました
笑えるとこもたくさんあります
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好き!
2016年7月7日
じれったくて面白いです!リーマンラブ?
一筋縄じゃいかない感じ。
また登場人物の女性がいいキャラしてる!
エゴがいっぱいつまってて元気いっぱい
ネタバレ
2022年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛って何?とか本気で思ってた、迷える青少年だったころに夢中で読んだ。男二人が好きあってるんだけど、二人ともそれとは別に愛してる彼女もいて、さらにその彼女たちは男二人の関係を認めているっていう設定に頭がつんとやられてはまりにはまった。90年代の私にとっては非常に新鮮な設定だった。久しぶりにBLの世界にまい戻ったときに懐かしくてたまらなくてどうしてもまた読みたくて買ってしまった。セリフとか絵柄とかに平成臭さはただよっているけれども、今読んでもおもしろいし、絵がめちゃめちゃうまい。体の構図もきれいだし、生き生きとしててすきがなくうまい絵。ギャグっぽくデフォルメされた絵もすごくいい。女性たちもきちんと美しく描かれてて安心して見ていられる。男女四人で愛がどうの恋がどうのをずっと言い合ってる話なので、どろどろの泥沼な話なのに、どこか軽快。シリアスなシーンもいっぱいあるんだけれど、ふっと笑えるセリフとか言い回しもたくさん盛り込まれているおかげでなんか楽しい。とはいえ愛とか恋とかをほんとにずっとうだうだ言っているので、読むのに体力がいる。体力のあった10代のときにこの本に出会えたのは非常にいいタイミングだったかも。あれから何十年たって今この作品を読むと、愛がどうとか言ってる部分に納得したりできなかったり、この画風で登場人物たちが真剣にぶつかりあってるのを見ると微妙なこっぱずかしさも感じる。恋愛が生活の中心な人たちの、エゴいっぱい元気いっぱいのお話。いろんな意味で元気な時に読むのがおすすめ。
絵もストーリーも良かったです。
ネタバレ
2022年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 山咲と藤尾がお互いに唯一の恋人になるまで様々な修羅場を経験してハッピーエンドになるストーリー。
先に恋したのは山咲でみんなにはちょっと変わり者と言われているけど仕事は画家で芸能一家で育ったから芸術家は変わり者も多いから納得。
中性的な顔立ちで色気もあり一番続いた彼女も容姿端麗。
藤尾もイケメンでモテるし一番続いた彼女は年下でちょっと我が儘だけど可愛かったです。
山咲は叔父がきっかけでゲイからバイになったのか元々ゲイだったのかは分からないけど、藤尾は元々ノンケだったけど山咲に出逢って徐々に変わっていきました。
ある時からお互いに恋してると気づくけどどっちも彼女がいて別れずに恋を続ける方法として愛は彼女に恋はお互いに許される範囲でルールを作り逢えばHもするけど独占はしない、あくまで恋だからと一線を引いていて2人の彼女も納得して協力する変わった四角関係が続いていました。
だけどやっぱりこんな関係は続かないし、幸せになりたい、幸せにしたい、ずっと一緒にいたい、この気持ちのバランスが傾いた時修羅場が必ず訪れます。
そして恋と愛でそれぞれが悩み苦しみ好きだから嘘をついて離れようとしたり、繋ぎ止めたくて嘘をついたり泥沼化します。
恋が愛にならないようにルールを作ったけどそれが裏目に出て結局4人とも傷ついてぼろぼろになって、だけどルールを作ったからそれぞれの本音が剥き出しになって最後は山咲と藤尾が恋人になって落ち着きました。
どっちの彼女も見た目も中身もいい人だから彼女達には2人以上のいい男と幸せになって欲しいです。
山咲は藤尾と恋人になったけどツンデレ度合いが激しいからこれからも藤尾を振り回し続けるんだろうなと思います。
だけど生涯一緒にいるということだけは何があっても揺るがないことだと思いました。
恋愛は綺麗事だけでは成り立たない、大なり小なり傷つく人がいる、それでも幸せになりたいなら覚悟もいるし、なりふりかまわず心をさらけ出さないと誰も幸せになれない。
それぞれの心理が言葉や態度で結構リアルに描かれていて引き込まれます。
最後までハッピーエンドになるかどうかハラハラドキドキしながらだったけど面白かったです。
全3巻の読み応え。
ネタバレ
2022年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLですが男女の恋人2組のお話。恋人関係なのでもちろん男女の絡みも出てきます。
2000年前後のトレンディドラマ(これも古い言葉ですが)のように軽快なセリフの応酬。そう、セリフ多いです。
ドラマ的パワーのある展開に流されて、どう結末を迎えるのか気になって一気買い、一気読みでした。
同軸リバあり、白抜き修正。1巻に収録された別のお話『無頼(前後編)』も面白いです。電子書籍の無い時代の漫画なので、画面の書き込みが細かく若干読みにくいですが、とても読み応えありました。
いい意味で古い
2020年2月5日
作品自体かなり古いです。
じれったい部分はありますが、そこが面白いのかな
こじらせ2人のおはなし
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意味のわからん面白さ
2018年1月1日
BLだから許される意味のわからん面白さがある作品でした。大分前に書かれたものですがサバけた時代の今だってこんな恋愛無理だろうって感じ。女性陣の相手を想う心がデッカかったり、やっぱりそうだよねってとこがちょっと切ない。結局のところハッピーエンドで良かったよ。
恋と愛の境目
2017年12月24日
いやぁ、面白いです。これ。
でも、いわゆる王道BLを求める人には合いません。
両方とも彼女持ち。リバもあるのでNGな人は注意です。

恋と愛の境目って何?ということを描いていて、なるほどと。
彼氏同士が想い合ってると知った時の彼女側の行動も、それぞれ面白いです。
男側も想いはあるけれど、彼女との関係もあるし、一筋縄に進められない関係。
他の作品にはない面白さがあります。

95年から98年にかけて描かれた作品で、
時代が関係あるか分からないけれど、いろいろ感情表現がストレートというか激しい感じかな。
でもカラッとしてるところもあり、大人な感じです。
作品は古いのですが最近アップされた?ためか白抜きはしっかり入ってます。

1巻は表題作が138ページまでで、後半はバーチャルリアリティネットゲームを題材にした作品が入ってます。
BLとしてはさておき、この設定が94年に描かれたというのが何気にすごいです。
マトリクス(1999年)、アバター(2009年)より前に、別の世界の人物に同期する設定を描いてます。
それともゲーム界ではこういうのって普通だったのかしら?

2巻と3巻は全て表題作です。
評価は★5に近い★4です。
1巻241ページ、2巻182ページ、3巻208ページ。
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作家名: 本仁戻
ジャンル: BLマンガ リーマン(BL)
出版社: リブレ
雑誌: ビーボーイ