このレビューはネタバレを含みます▼
表題作全4話+短編3話(各1話ずつ)+描き下ろしで合計212ページ。初読み作家さんだったんですが、試し読みしてみたらすごい絵が好みでしかも続きが気になる!ということで購入しました。表題作は同じ部署の先輩・崚馬さん×後輩・慎太郎のお話です。二人は付き合って2ヶ月半。表情が乏しい慎太郎の可愛い顔が見たいと攻めの崚馬さんがあれこれ奔走するお話です。崚馬さんが慎太郎に、エチの時に気持ち良いとかちゃんと教えてほしいと言った後の、慎太郎の真顔のあんあんがすごい面白い!確かに慎太郎は無表情で分かりにくい部分があるんですが、要所要所で慎太郎のモノローグが入るので慎太郎の心情も理解できたのが良かったと思います。じゃないと慎太郎がただの変人なっていた思うので。表情は乏しいけれどちゃんと心は動いていて、不器用ながらも一生懸命なのがすごい良いです。崚馬さんに喜んでほしい一心で色々頑張る姿にはギュンとしました。同録の短編3話は各1話ずつ、イン魔、部下×上司、幼馴染とそれぞれ雰囲気が違う作品です。個人的に元々あまり短編に惹かれないのと、短編全て初出が2017年なので表題作より古く、表題作ほど絵が洗練されていないのが気になりました。悪くはないんですが、短編だからどうしてもストーリーに急ぎ足感が出るし、短い中にエチも詰めてるのでエチメインになってしまうのがちょっと残念だったかな。あと、幼馴染のお話は受け攻めが想像と反対で余計にハマりませんでした。