ビター×スイート
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ビター×スイート

遙々アルク

アルク先生作品の中でもかなり古い時代

2022年8月31日
全体的に透明感のあるロマンチックで叙情的な仕上がりです。受けと攻めの経済格差を謳っているところからプロレタリアート的な労働挽歌のような空気も漂わせつつ、重くなりすぎない軽妙さがアルク先生らしい。見た目ではなく、受けくんのメンタルが非常に乙女仕様で、西野カナさんの『トリセツ』を彷彿とさせます。そうしたところも透明感に一役買っている……かもしれない。受けくんの心のポエムが始まる度に当時の二次創作流行を思い出し、みんなポエム書いてたなあ、と個人的にも大変感慨深いです。アルク先生らしさもあるし面白かったけど、私個人の嗜好に照らし合わせると地雷もないが性癖にも刺さらず、普通の評価です。
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