このレビューはネタバレを含みます▼
受けは突発性仮眠症らしきモノを患っていて、攻めは昔から受けの世話を甲斐甲斐しくしてきた。周りからは関係性を指摘されるも「自分だけのモノ」を壊されたくない攻めは逆に周りを利用して誤魔化しながら受けの世話をしていた。一方、受けが「関係を変えようとしている」ことに見てみぬフリをしながらも、少しずつ崩れていく関係に焦りを感じてもいて落ち着かない日々を過ごしていた攻めだが、ある日、ついに一線を越えることとなるー…■■無知というか、幼馴染みのまま互いに身も心も成長が止まらなくなり、片や病気、片や出来事が切っ掛けでぶっ壊れてしまい距離感がバグってワケわかんなくなって挙げ句の果てに、攻めは外に、受けは内に逃げた事によってバランスが崩れて。でも結果的に先に受けが(精神的に)大人になっちゃって、もっともっと攻めが逃げようとするから受けが捕まえに行っちゃうんだけど…共依存好きな人ホイホイすわ…受けの部屋、なんかもう卵温める愛の巣だし攻めはせっせと餌あげてるつもりが逆に餌もらってるし。互いに刷り込みで狂っちゃったけど、受けが病気を患っている分、社会というかまともな大人と関わりがあるし攻めから優しく保護されていたからこそ受けがあのまま無意識に心中ってカード切らせなかったの最高だったな…綺麗なまま羽を折れなかった分、全部手に入って良かったね…暗くもなければ明るくもない空気で味わえる苦味、ごちそうさまでした。