言ノ葉ノ花《コミック版》
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言ノ葉ノ花《コミック版》

三池ろむこ/砂原糖子

己の化けの皮を再認識

2022年9月23日
ずっと気になっていた作品でした。
原作から読むべきか、コミカライズ読んじゃうか...。
そこへクーポン到来です。
読みました。
泣きました。
震えて痺れました。
何故か指先が(歳か?)

大まかな設定は見かけますし、ストーリーの流れもなんとなしに方向が分かるような気がして読み始めました。
しかし変化球は無しにぐっと深掘りしている作品で手に取ってよかった!と嬉しくなりました。

感情にフィーチャーしている作品ですから辛くて精神的に痛く涙もホロホロ出ました。三池先生の絵も繊細なので主人公余村の項垂れた姿が切なくてね〜(涙)

動揺する長谷部を非難することが出来ようか。何が正解か分からない世界に突き落とされた気分だろう。長谷部を通して化けの皮が自分にも存在することを自覚せずにはいられませんでした。
そして、特殊能力が有ろうが無かろうが逃げ出したくなることなんて山ほどあるのに、余村を庇わずにいられようか!とも同時に思う。地獄のようだろう。

余村もそうであるように心の中は多面的で繊細なものだから、もしかしたら幼い頃の母の言葉がトリガーになって家族にと思ったクリスマスから能力が開いちゃったのかなぁ。
母親の言動が及ぼす波紋は半永久的...襟を正そう。

続編、近々読みます。
そして原作も俄然読みたくなってきたー!
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