ワールズエンドブルーバード【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
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ワールズエンドブルーバード【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

星名あんじ

絢爛と退廃が交差する美麗SFファンタジー

ネタバレ
2022年9月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。超絶オススメ。。2巻まで発売で未完です。読みホで単話5話(1巻分)まで読めるから読みホ入ってる方、まずは読んでほしい。絶対に続きの単行本2巻買いたくなるから〜

隕石による気候変動が起こり壊れかけた世界で魔法使いが支配している近未来、トーキョーの貧民窟の娼館で便利屋のレイは美しすぎる男に出会う。特権階級が住むパライソにいるはずの男がなぜここにいるのかわからずに肌を重ね、運命の万有引力があれば名前を教えようとの言葉を残して彼は去り、、という始まり。

むっちゃくちゃ良かった、大当たり近未来SFファンタジー。こういう描き込み多い絢爛と退廃が交差してる綺麗系ファンタジーだいっ好きだわ。まだ完結してないのでレビュー少ないのかな、これ読まないのはもったいない〜(なのでレビューにも力入る)。できれば見開きタブレット読み推奨です。美しすぎるコマを隅々まで堪能できます。
スピード感あふれるストーリー、絵も背景からキャラまで超絶綺麗だし、近未来設定で廃墟となってる東京の描写もリアル。メインの便利屋と支配者はもちろん眼福で1巻後半から2巻にかけて明かされてくふたりの関係、新たな謎も胸熱なのだけど、周囲のキャラもみな複雑なバックグラウンドがあって、ストーリーに上手に組み込まれてて、でも回想だけではもったいない、それぞれ彼ら(彼女ら)メインで短編か番外編も描けそうなくらい魅力があります。
それに、作中ある理由で言葉にしてはいけないので、古詩で気持ちを伝えるって、なんて風雅なんでしょう。それが諸処でピタリとはまる美麗絵なんです。

レビュー少ないのは、印象的すぎる帯がいけないのかな〜(いま気がついたけど、カバーなしのカラー表紙のみが収録されてない。カバーいらない。。2巻の電子限定おまけで表紙制作過程があって、全体絵がわかる。信じられないくらい綺麗)確かにこの便利屋と支配者のお話なんだけど。2巻の帯はネタバレしてるからそれでちょっと引くひともいるのかな。オメガバに設定少し近いかもしれないけど普段は普通に男の人なので、地雷に引っかかることはあまりないはず。
私は実は作者さんのエッチな複数もの作品があまり好みではなく、そういう方も他にいるのではと思うのだけど、それで読まないでいるのならほんと〜にもったいない。設定しっかりした美麗SFファンタジー好きなら必ず読んでほしい。目眩く世界が待っているから〜。
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