東京心中
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東京心中

トウテムポール

BL的描写より業界成長ものとして読みたい

2022年10月8日
絶対好きだから読まずにとっておいた積読作品。体調崩して少し寝込んでる間に一気読みしました。同人誌から始まり13年かけて10巻(11冊)で完結。13年を一度に読むとキャラの成長がつぶさにわかることができて、完結後に読めて幸せでした。最後の方ではもはやいわゆるBL的描写は少なくなって、パートナーと共に過ごすため仕事と生活を選んでいく愛のある人生ものでしたしね。
映像業界の裏方お仕事。新人ADとして入社した器用貧乏な宮坂は、先輩ディレクターの矢野にこてんぱんにしごかれて辞めようとするけど、ふとしたきっかけで矢野のことを意識し始めてしまって、、という始まり。その後宮坂視点で11冊かけて過酷な仕事と次々襲いかかる試練に悩みもがきながら成長していきます。あたりのキツいツンツン矢野さんのデレがほとんどみえないので、私はBLとしては読みにくかった〜。業界成長ものとして読めば最高に面白い。長編なので途中飛ばしてもいいから、BLとしてのいちおうの決着がつく最終巻はBL読者には必読かも。絵も少し特徴があるので、試し読みして、大丈夫そうだったらぜひ。色んな雑誌で薦められてる有名作の理由がわかる、読む価値がある作品です!
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