君の夜に触れる【単行本版】
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君の夜に触れる【単行本版】

もりもより

勿体無い

2022年10月9日
これほどの画力なのにお話が設定の割にすごく展開が守りに入ってしまってて画を楽しむだけのなんというか昔のスペイン映画のようなずっと静のシーンばかりだったなと….
舞台設定も浮世離れした雰囲気だったので現代では無く大正とか少し昔に遡ったどこにすればもっと障害生まれたのではとか、これだけ画力があるのに色んなことが勿体なさすぎて読後なんだか悔しくなりました。

1巻という尺が多いBLでどうしてもご都合主義な部分が出てもしょうがないんですが、あまりにも父親のこととか色んなことが都合良すぎてむしろこれなら上下巻ですんごい掘り下げた方がもっと面白くなったんじゃないかなって。それかもっと設定を少なくすればよかったんじゃないかなとか…

読んでる間、どこから盛り上がるんだとずっとソワソワ見てたんですが波はなく凪という感じでした。でもこういうフワッとした雰囲気を愉しみたいという方には凄く合ってるのかもしれません。完全に好みの問題なので。一個人の意見でもう少し波が欲しかったし設定をもっと生かしてくれたらグッと心掴まれる作品になってました。

最近のこの出版社さん青の方も赤の方も、画が綺麗なだけでストーリーに掴まれる作品がなくあっさりしてるものが多いのでしばらく様子見することにしました。
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