乙嫁語り
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乙嫁語り

森薫

楽しい。でも複雑

ネタバレ
2022年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 14巻読みました。アゼルの嫁取り、馬競べ。今までで一番わくわくした展開かも。リーダーとしての力量がある強い男と、強く賢く誇り高い女の組み合わせ。日本とはあまり縁がない地域の風俗習慣てんこ盛り。満喫。

この二人、実は相手が好みなとこもイイ。甘いウフフキャッキャッはなくとも、互いに対する尊敬と愛情で結ばれる気がする。それから他の二人にも同時に嫁が来てよかった。バイマト、いい人ですね。

このあと嫁取りのきっかけになったロシアとの戦いが待っていて、本当に心配。ウクライナ戦争を思い、つらい気持ちになりました。草原の誇り高い人たちは戦いに負けて、おそらく土地を奪われるはず。武力の差はいかんともしがたい。生き延びてほしい、幸せになってほしい、たくさんの嫁達が泣かない世界になって欲しい。今後の展開から目が話せません。どんなにつらくとも最後まで読み切るつもりです。先生のお話ですから、希望があると思ってます。

しかし先生の画力の高さは素晴らしい。馬たちの躍動感に驚きました。また、細やかに描かれた世界の美しいこと。健康に気をつけて、これからも読者を魅了する個性的な作品を世に送り出して欲しいです。
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