かごめのきみ
」のレビュー

かごめのきみ

森雅子

メリバ

2022年10月22日
独特の雰囲気の絵と昼ドラ風味のストーリーで読み応えがあった。冷静に見ると、丹生の周りの人間はみんな不幸になった。壮絶な過去を持つ丹生が心を病まなかったことを不思議に感じ、強さというより自己愛が強いのだろうなと思った。まっすぐで人のいい樹一郎が食虫植物のような丹生に捕われて、一緒に生きていくと思うとやりきれない気持ちになるが、本人がずっと気付かないまま生きられるのだったら幸せなのかもしれない。3.6
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