このレビューはネタバレを含みます▼
29歳の時津一哉がオーナーと二人で営む小さなヘアサロンにアシスタントのミキが新しくやって来ます｡女の子だと思い込んでいた一哉でしたが､現れたのはゲイの一哉のストライクど真ん中な20歳のイケメン日野美貴(よしたか)でした｡ミキは最初から一哉に尻尾を振りまくりキラキラした瞳で一哉を見つめてきます｡一哉が新人のミキに少しキツめの注意をしても､ミキはめげずについてきます｡ほっとしながらもやたらと懐いてくるミキと距離を取ろうとする一哉は､前の職場での辛い思いに未だに苦しめられていたのでした｡幼い頃のまま曇りのない瞳で一哉だけを追い求めるミキの真っ直ぐな想いに一哉が応えられるようになるのかハラハラと見守ってしまいます｡その一途さと恋に不慣れな純粋さで意図せず一哉を振り回すミキの天然あざとさが強いです｡ラストで今の二人と幼い二人の表情がオーバーラップする見開き頁の透明感が良きでした｡
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