スモークブルーの雨のち晴れ
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スモークブルーの雨のち晴れ

波真田かもめ

名前のない2人の関係 追記:4巻

ネタバレ
2022年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 波真田先生の作品では、割と明るめのものを読んでいた気がする。こちらは別に暗い訳ではないけれど、タイトル通りグレーがかった青みはぴったり。

8年の再会、互いに癒やし合うが肝心な話はしない。2人の生活や仕事にセッ クスが加わり2人の安定をもたらす。親を看取った静、親の心配をする朔太郎、年齢的に人生の折返し地点にいる2人のセカンドライフキャリアの問題。一般的な結婚や子育てはない2人。心に疲れが溜まりやすく僅かな心の隙間ができやすい人生、2人はどうするのか。思い出の家を手放すことを朔太郎は未だ知らない。

3巻から期間限定同居が始まる。2人の関係は変わるか…?しっとりとした日常も小さな積み重ねの変化がある。2人の関係に名前がつくことを期待したい。素敵な感慨深い作品です。

追記:4巻。シーモア電子限定の描き下ろしがすごくいい。綺麗なものを見たとき、年が明けるとき、朝焼けが綺麗なとき、寂しいから一緒にいる。報告だよね。
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