飴色パラドックス
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飴色パラドックス

夏目イサク

10年がかり

ネタバレ
2022年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 6巻まで10年がかりの作品です。定期連載ではないものですが、ここまで続けていただいて(泣)最近、ドラマ化するようで雑誌でもちょいちょいタイトルが出てきています。
雑誌記者&カメラマンのケンカップルのお話。ライバル視していた蕪木を好きになった尾上だけど最初は認めず、すったもんだあって、途中で当て馬が何人か(濡れ衣もあり笑)も出てきて、互いに嫉妬して、危ない目にも遭って、忙しくて行き違って、会えなくて、誤解しあってもお互いが大事で好きで、同居するまでになりました(笑)6巻では同居2週間前までで終わっています。天然で素直で真っ直ぐだけど騒がしい受けの尾上。イケメンモテ男でクールで基本的に人に頼らずギブアンドテイクな攻めの蕪木。嘘や誤魔化し騙し合いでネタをとったり、ネタの内容だったりの世界で、真っ直ぐで嘘のない尾上は、蕪木にとってオアシスみたいな存在。裕福でも家庭環境は悪く実家を捨てたように生きてきた蕪木と、正反対の尾上。その2人がくっつくのは正にパラドックス。なかなか上手いです(笑)エチはあるけれど、エロくなく、2人の掛け合いと周囲との関係が中心。1巻独立なので続きが気になる!というのは6巻が初めて。でも、読み始めると止まらないw 尾上の母には2人の関係は見抜かれ(両親教師LGBTQ教育の勉強から息子の場合を想定済)、後輩や蕪木妹、情報屋のカオリさんにも見抜かれている。この物語の終着点はどこなのかは判りませんが、最後まで見守りたい2人です。
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