どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
」のレビュー

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

単話既読でも、絶対単行本を買うべきです。

ネタバレ
2022年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作既読です。
コミカライズの際、何故っていつも思いますが、単行本のみのシーンが多すぎて…。単話版はストーリーを先読みしたい為に買いますが…。
コミックス版は、作画最高です。主人公達人物の表情、スタイル、衣装等全て美しいし、ゾッとするシーンや哀しみの表情等もキメが上手く、雰囲気もよく表現されていて見入ってしまいます。何度も何度も読んでます。たまにホラー的、またコメディ的になりますが、私個人の意見ですが、出来ましたらシンプルにシリアス路線で描かれる事切望しています。その方が作風に合う気がするのです。
ストーリーで、始まりから中盤にかけての、ヒロインの心情が哀し過ぎて辛いです。ヒーローを愛している彼女には悪いと思うのですが、訳アリなのかも知れないけれど、正直どう見ても、格好付けてるだけのヘタレにしか見えない彼に、期待するのも嫌になりました。本当に、いい加減彼女を自由にしてやってよ。と、思ってしまいます。
実際の所、色々と大人の事情があるのは分かります。しかし、余りにもヒロインが救われない状況で囚われて、誤解から更に追い詰められていくのはやるせない。2巻終盤の、追い込まれて暴発し、遂にプツリと切れた感情が。儚く飛び降りるシーンの、彼女の哀しみに満ちた表情をヒーローに見せたあの美しさ、最高でした。このシーン原作でも大好きで、コミックス版の作画に大満足!でした。とても素晴らしかったです。今は、とにかく先が読みたい、早く読みたいです。
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