狂い鳴くのは僕の番 ;β【シーモア限定特典マンガ付き】
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狂い鳴くのは僕の番 ;β【シーモア限定特典マンガ付き】

楔ケリ

ちょっと泣ける

ネタバレ
2022年12月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズで鵜藤のターン。オメガバβの憂いからの夜明け。
烏丸が番って、見守りが不要になり昇進の話を受け2課の課長になったところ、烏丸より気難しいΩの雀部が新卒入社してきた。烏丸のようにはしたくなく、世話焼きオカン発動。ツンケンする雀部を心配するも、烏丸のことでβの限界を感じて…βではΩを助けてあげられないのか?烏丸のときの苦い思いが、雀部に踏み込めなくしていた。矢先、元社員の顧客である白取と雀部が番われてしまった…このあたり、痛々しく切ない。Ωの世界観でままならないことの1つが、βは番になれないこと。大事に思っても、慈しんでも、Ωはαとしか番えない。バースに囚われ不安に思えば、雀部の手をとることができず。鵜藤って、ホントいい男なんだよねぇ。優しすぎる。白取の鵜藤への八つ当たり復讐に巻き込まれ(自分も望んだが誘導されていた)、番を解消した雀部。身体や寿命のこともあるが、鵜藤は全力で雀部を愛し、結婚し、双子の父となる。いやぁ、ハピエンになってよかった(泣)。ここまでくるのにヒリついて(汗)。烏丸と高羽もちょいちょいアシスト含み出てきていたが、烏丸は子どもが産めない身体になっていたよう。この当たりは続編でもっと描かれるのではないかな。身体が求める本能か、心が求める理性と愛か。番っても、心が伴わなければ幸せになれない、という落とし所。いいと思いますよ。生きていればいいこともある。それがこのお話の根幹なのかも。エチは言わずもがな。オメガバですから。ただ、烏丸のときのようなモブとのシーンはないので。鵜藤が報われて幸せになってよかった。満足。
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