恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。
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恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。

永野水貴/とよた瑣織

切ないけどそこが良い。純愛になるのか?

2023年1月1日
なろうで未発売の4巻相当内容まで読んでます。現在は本編全て下げられており、また読みたくなって購入 (4巻収録内容の展開が凄く、継続して読んできて良かった!とかなり満足したので今年春の発売が待ちきれない)

主人公が不憫すぎる上、心理描写が丁寧で引き込まれる分、感情移入しすぎる人はつらいかも。あとざまぁ至上主義の人はヘイト溜めそう。

しかしその不憫さがあるからこそ主人公の強さ・美しさといった魅力が増していて、丹念な描写が物語に深みを生み出し、心に刺さるという・・・シリアス路線ならではの醍醐味が十二分に味わえます。物語の解像度がとにかく高い。

ヒーロー(弟子) は言葉少なで感情を表に出すことも少なく、案外不器用で自分の気持ちに鈍いので、ヒーロー視点を読んでも本心が分かりづらい。初見の読者に悪く誤解されがちなタイプかな。物語が進むにつれキャラクターが徐々に掴めてきて、また本人の心情や行動の変化もあり、好感度がぐっと増しました。

師匠と弟子、メインキャラクター2人の関係がどう着地するのか、完結まで楽しみです。
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