どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
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どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

単行本買って良かった

ネタバレ
2023年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他のレビューの方々も書かれてますが、単行本買って良かった~。
この手の話で婚約者に成り代わろうとする令嬢は、転生者か否かに関わらず性悪で下衆な表情が大変お似合いで、王子も大概女を見る目が無いわ~とうんざりするものですが、リシューはむしろ、伯爵派閥において何かしらの炙り出しがしたくて性悪伯爵令嬢に気がある素振りをしてるのね、と単行本を読んで気づきました。単話版でも、性悪令嬢を愛してるようには全く見えなかったけど。演技だからこそ、屈託のない笑顔も表情も作れる(対リーリエ)し、感情を露にするなと教育され、尚且つ本気で愛している人には素直な感情表現できない(対アニエス)気持ち、めっちゃわかる。

ツンデレの、限りなくツン寄りなのは、俯瞰してる分には焦れ焦れするだけですが、リシューを愛しているアニエスにしてみれば苦しいばっかりだから、もう少し優しくしてあげて!と切に思います。1巻の終わりがあんな感じだけど、ちゃんとアニエス抱きしめてくれて良かったわ。絶望の表情晒してるだけだったら、ぶん殴りたくなりますからね。

ボンクラ王子とのレビューが多く見受けられますが、リシューなんて可愛いものだと思うくらい、性悪女にあっさり騙されて婚約者を裏切るような、目の前にいたら顔の形が変わるくらいボコってやりたくなる馬鹿王子は、他作品でもっと見ましたからね。

アニエスの実家の後ろ楯がなければ立太子されてないんなら、生母の王妃の実家の爵位も高くないのかな?
アニエスをきっちり守って、性悪女は早く伯爵家ごと叩き潰して頂きたい。
(追記)
2巻読みました!やはり読み通り、リュシーはアニエスにぞっこんでしたね。アニエス父のドラフィール侯爵も、リュシー兄のオーブリー殿下も良いキャラですねぇ。異母兄弟でも仲良しかつ良き理解者という感じで、オーブリー殿下はイチオシだし、娘を大切にしてるドラフィール侯爵はお茶目な面もあるし、イケオジってやつですね。現国王のボンクラ具合が残念過ぎて、とっとと譲位した方がいいのでは?とすら思えますね。
婚約者の座を奪った挙げ句、娼館送りにする話はたまに見かけますが、リーリエもアニエスを強○させようとした性悪下衆女なので、爵位剥奪の上国外追放からの惨めな末路でも、全く同情心が芽生えません。
ようやく素直になれたリシュー&アニエスだけでなく、オーブリー殿下も幸せになって頂きたい!
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