ぼくのパパとパパの話
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ぼくのパパとパパの話

ろじ

この世界が当たり前である日本であれよ…!

ネタバレ
2023年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ えらいこっちゃな……コレは!泣かしにくるぞ。
初コミ初作家さん。
可愛らしく読みやすい作画と、素敵なキャラ達。

本作は、法律で同性婚が認められた日本。『自分』に肯定的な愛と、少し自信なさげな奈央。2人が養子縁組で出逢ったひろと、3人で家族になっていくお話。

3人の家族になっていく日常と、パートナーである2人の葛藤や違いをすり合わしていく過程やお互いを好きな様子が尊かった。
はぁ〜素敵やん?家族やん?
え、私こんな素敵な家族に全くできてませんけど……と同時に、ドンドン腹が立ってきて!
いや、コレやん。コレが日常に溢れん今の世界(日本)って一体何なんって怒りが湧いてきてwww
こんな尊いものが家族以外にあんのかいなって私は問いたいね……!
禁止はされてないが認められているとも言い難く、異性婚のようにはいかないのが現状。同性婚が認められていく移行期だとは分かりつつ、憤りが止められなかった。
愛し合える人に出会えるなんて、一緒に生きていけるなんて奇跡なんです。尊いんです。
作家さんの強いメッセージを私も受け取りました。
ひろが愛化……それ以上に強く逞しく育っていくのが微笑ましい。まさに、愛と奈央の感性の賜物。
子育てをこんなに楽しく闘っていけるなんて、けしからん夫夫です。見習いたいです。

ポジションについては若干の意外性があったんですが……
いやはや、アリやん♡
その現場を見たかったって言うのが本音ではあるんですがww
作家さんの作風的にガッツリエロとか難しいかな?
過去編や続編とかでも何でもいいんで見てみたいです(ワガママ)
BL入門書としても、BL初心者さんの心にスッと入っていく作品であると思います。
エチはないですが、愛が溢れんばかりにありました。
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