ぼくのパパとパパの話
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ぼくのパパとパパの話

ろじ

新機軸なのになにひとつ新鮮さがない

ネタバレ
2023年1月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子育てBLは基本自分の子供じゃなく縁戚や親友の忘れ形見からオメガバースの出現で我が子に飛躍しましたがそこはあくまで子育てファンタジーだと思うんですよ。メインはあくまでカップルの関係性になるというか。
でもこの作品は近未来で養子縁組という。本誌連載が面白いなと思った作家なので買いましたが、ほ、ほー……とあっさり読了しました。

というのも設定からきっと子育てファンタジーとは別のものを描きたかったんだと思いますが、それにしてはエピソードがあまりにありきたり過ぎる。あ、そうだ養子縁組なんだねと気付かされるところが実母の経緯一行なんですよね。

ただ、遠くない未来同性同士のカップルも子供を持つことが普通のことになればいいという思いがあって描くとこうなるのかな? なら差別描写はそこまで要らない気もする。子供がオチや救済の狂言回しになっているのも個人的にはきつい。

色々述べましたが、斬新な設定に対して期待値が高かったんだと思います。しかし斬新な設定の子育てファンタジーが描きたかったというのであれば、私の感想はまったく筋違いです。すみません。
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