屍と花嫁
」のレビュー

屍と花嫁

赤河左岸

一蓮托生

ネタバレ
2023年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 半分血の繋がった兄弟。家庭環境は最悪で、亡き愛人を愛するが故に弟を贔屓する父と、愛人の子である弟を虐げる母。毒仕込み合戦もゾッとするし、弟に大人しく結婚して後を継いだら兄を家で囲っていいと持ちかける父もかなりいっちゃってる。お互いを大事に想う二人が泥の中の蓮のように印象的です。弟の花嫁が愛されなかった悲劇のヒロインでなく、強かな策略家なので、可哀想感なく最後までスッキリ読める。よく練られたお見事な作品。因みに幼少時の二人は可愛すぎる。
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