攻めにイラつき、受けに癒される笑

ネタバレ

2023年1月11日

このレビューはネタバレを含みます▼ いや〜…田中森よこた先生ならではの攻めって感じですね笑。こういう愛情表現が下手な男を描くのがすごく上手い！処分されるはずだったナズナが引き取られ、旦那さまセリのさりげない優しさ(分かりにくいけど)や、ナズナを認める言動(心がこもってないけど)に、ナズナが一回一回感動してポワポワなるのがかわいくて、そんな些細なことがナズナにはなかったのがかわいそうで、胸がギュッとなります。セリへの気持ちに気づいた後はナズナが泣いてばっかりで、どうか幸せになってほしいと私も涙しながら読みました。ただただ真っ直ぐに、「好き」と「そばにいたい」という気持ちが、眩しく悲しく鮮やかで美しい。当たり前だと思っていたことが、決して当たり前ではく、一つ一つが幸せなことなんだと改めて気付かされました。

そんな読者の心を鷲掴みにするナズナなので、レビューでも多くの方が仰っているのと同意見で、本当セリにはもっとナズナを甘やかしてほしいし、溺愛してほしい！こんなかわい子ちゃんを前にどうして甘々な雰囲気にならないんだと、ちょっとセリを体育館裏に呼び出したいくらいです笑。でも愛情がイマイチ感じられないセリと、そんなのも気にしておらずセリの言うことなすことに、パ〜(≧∀≦)っと、ポッ(*´꒳`*)と、幸せそうにしているナズナのチグハグな感じが面白くもあるんですよね。まぁ…ナズナが幸せならいっか笑…に落ち着きます。

また、「つれづれけもちゃん」が単話配信されているのですが、こちらは本作に入っていない短い話で、小さいナズナの日常が描かれています。セリの分かりにくい優しさも多少分かりやすくなっていてオススメです。心がほんわかしますよ(*ﾟ∀ﾟ*)

攻めの愛情表現は少なくても、心の中でしっかり想い合う2人…。不器用な男に小言を並べたくもなりますが、ナズナの笑顔が全てを物語っています。主従もの・ケモノ(褐色肌)・恋知らず…ジャンルからして最高ですね！