CURE BLOOD
」のレビュー

CURE BLOOD

戸ヶ谷新

174頁 さりげない手の描写にやられました

ネタバレ
2023年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1冊丸ごと表題作。174ページ。値下げSALE買い。
エロ無し、キス無し作品。

良かったです。
久々に「レビューを書こう」と思える作品でした。

私はBLの定義が何か?詳しくは分かりませんが、十字先輩から深い愛を感じました。

忠雪を無条件に受け入れ積極的に守る揺るぎない行動、そして十字先輩の優しい手の動き、指先から愛が滲み出ていました。

最大の見せ場はハグシーンなのかも知れませんが、
私は、そっと忠雪の額や頬に指で触れるシーンや、2人が手を繋いでいるシーンに心が残りました。

作家さんも、手を意識して心情描写をしていたと思います。
作品を読み終えたあと表紙を見ると、読む前には感じ取れなかった十字先輩の愛が表紙にも滲み出ていて、良い表紙だな…と感じました。
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