凪がれ星 【電子限定特典付き】
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凪がれ星 【電子限定特典付き】

ミギノヤギ

作品からマイナスイオンが出てるのでは…?

ネタバレ
2023年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いで積ん読から。カメラが趣味の大学生・天惺×顔に大きな火傷痕がある図書館員・槇人のお話で、表題作のみ全7話+前日譚+描き下ろしでボリュームたっぷり合計286ページ。空の写真を撮ることが好きな天惺が、ある日目を奪われたのは顔に火傷痕のある槇人だった。そのうち槇人が務める図書館に通うようになり、二人の交流が始まって…というお話です。ミギノヤギ先生の作品って、なんだか独特な雰囲気がありますよね。都会から離れてちょっとくたびれた建物とか、緑が多い街並みや星が綺麗に見える丘とか。先生の線の細いタッチの絵も相まって、なんだか作品からマイナスイオンが摂取できるような気がします。星空を眺める槇人さんの横顔がほんとに綺麗で、天惺も槇人さん綺麗だなぁと思っているのがすごく伝わりました。色々あって心が擦り減ってしまっていた槇人さんですが、天惺に出会って、未来のことを考えるのも悪くないと思えるようになるのはとても大きな一歩だったんだろうなと。ノンケの二人ですが、お互い惹かれるようになるのがとても自然だったと思います。あと、書き文字なしで絵だけで魅せるコマがいくつもあって、文字がないことで静寂の中にピーンと張り詰めた空気が感じられました。とても読後感もよかったんですが、他の方も書かれてましたが、勝手に写真をアップした天惺の友人はなんか許せなかったです。。
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