ウルフハウンド【単行本版】【シーモア限定特典付】
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ウルフハウンド【単行本版】【シーモア限定特典付】

芽玖いろは

ホストもの良さを知ったシリーズスピンオフ

2023年1月15日
新作作者さん買い。298ページの長編。
ホストものなんて全く縁のない純愛少女漫画読みだった私。数年前にBL沼にハマり、「青くて苦い」を読んで初めてホストものの良さを分からせてくれた私的ホストベスト作品シリーズ。全て明け渡しているのに好きだと言えない、ホストと純粋なんて正反対のとこにありそうなのに、なぜかBLだと両立してしまいそうになる、そこがBLの不思議です。
発行順で赤くて甘い→青くて苦い→Christmas from hell(青の番外編)→ウルフハウンド なのですが、作品内時系列だと逆順で、ウルフハウンドが一番昔のお話。こうやって気になる登場人物の過去を掘ってく作品大好きですね。ウルフハウンドは「青くて苦い」でミヤを拾ったオーナーの邑がメイン。そうなんだろうとは予想してたけど、年下の毛並みよい躾けられた忠犬に19年から3年間の連載、298ページと時間はかかりましたがついに落とされましたね。描き下ろしで読みたかったお待ちかねシーンがあますとこなく描かれてるから単話で追ってた方もぜひ単行本買うべき。

でも欲をいうなら、ウルフハウンドの冒頭で「青くて苦い」のタマとミヤが出てきて、回想のように始まってるので、ラストはまた時間を戻して、その時間での邑と弥勒のふたりが見たかったな〜。ページ数余裕がなかったのかも。
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