中野家のはなし
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中野家のはなし

会川フゥ

何をもって幸せとするか

ネタバレ
2023年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 執着依存の兄(サトル)×恋愛の弟(シューヘイ)です。
会川フゥ先生なのでめっちゃ陽!!!まるでミントみたいな爽やかさを勝手に感じてるんですが、今作、兄弟ものだったので「買わねば(使命感)」って感じだったんですよ。
というか、購入の流れが”忠犬くん”→”ココロ〜”→今作なので、「兄弟もの」というネタだけで見れば、ビンタされながらも胸ぐら掴まれて揺さぶられて相手の言葉に感動してシッポリするみたいな話かな?!!!(悪い予測癖)うひょ〜!楽しみだなぁ!って読み始めたら…全然違った。

言うなれば、お化け屋敷みたいに「嗚呼、怖いの来るんだろうな…来るな…」ってずっとビクビクしてたのに、最後までそんなに怖いの来なかったな〜って油断してたらスタッフが「え?それはどういう…?」って話を言って、遅れてゾワッとするような…そんな印象を受けました。えぇ、よく例えが分かりにくいと言われるのでスルーして欲しいですが。

ノンケで、普通の良い奴なサトルと、どうしてもサトルが好きで好きで、それ故にどこまでも堕ちていけるだろうシューヘイの、2人の愛の行方が噛み合わないからこそ、折衷案の”キス”が痛ましく虚しくも愛に満ちた行為は確かにメリバに相応しいですよね…
「一緒に風呂に入らなく〜」の会話の後のサトルの表情、返し。シューヘイと両思いならそんな反応しない。けど、シューヘイが「サトルが手に入った」って言ったって事は、サトルもシューヘイの想いを額面通りに受け入れたんだよね。でも2人の間で、どういう「契約」が成されたのか…不明…サトルがシューヘイをどう見てるか解らないし、けど、サトルは”シューヘイの男”になってる。お互いを見る目が、互いに裏切らないように監視してるようにも見えるし。
シューヘイは恋愛とか身体の関係を捨てても「サトルの唯一無二になりたい」。
そして恐らくサトルは身体の関係をもってしても「誰のモノにもしたくない唯一無二の弟」。でも、サトルのチン…起床してた……いや、サトルが策士(無自覚含む)なら泣いて喜びますよ私!!蛇の腹の中、是非見たいな…

絶対に分離しない兄弟という○の中で違うベクトルが永遠に走り回ってる感じ、だからこそ「中野家の話」なんですかね…好き…

てか…紙の特典…某書店の連動購入特典の小冊子…今作を今日知ったから終わってて…クソックソッ…欲しがっだ…見たい…シーモアさんで販売してくんねーかな…頼む…
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