このレビューはネタバレを含みます▼
自己犠牲精神の藤島。記憶喪失を結果的に二度繰り返し人生が翻弄された高久。凄まじい2人の人生。小説三部作のコミカライズ。小説は読んでいないのですが、2巻までの幸せ感は3巻で激落ちで😓記憶喪失から現在を生きようと2人で葛藤した6年間。幸せだった。3巻は記憶が戻ったけれど、6年間を忘れている。6年前のことしか覚えていない。人生が細切れになり、だけど傍らにいる藤島は続いていて。忘れた者の喪失感と不安、覚えている者の喪失感と孤独。切なすぎる。2人の線は違うところから絡まり合って、離れて、また絡まる。全ては藤島の自己犠牲精神と愛情からだろう。読んでいて痛みが増して辛かったけど、最後に少しだけ光が見えて安堵。でも、読み終わって心に澱ができたのがわかる。