XXX or BEAT 【電子限定特典付き】
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XXX or BEAT 【電子限定特典付き】

本山あこ

アイドルオタクの夢が詰まった作品

ネタバレ
2023年2月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんで、表紙に惹かれて購入しました。爆音系バンドのボーカル・ダイスケ×アイドルグループXXXMEのセンター・祐樹のお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計237ページ。人気急上昇中のアイドルグループXXXMEの不動のセンター・祐樹が、ずっと憧れていた爆音系バンドのダイスケさんからギターを教わることになって…というお話。ダイスケさんは元々アイドル嫌いだし、尖ってオラついているバンドマンなので最初は全く糖分が足りてないんですが、お互いの仕事や音楽にかける情熱とかプライドがビシビシ伝わってきて、そんな中でお互い認め合える関係になっていくのがとても良かった。確かにアイドルはファンにキャーキャー言われてなんぼなんですが、それを維持していくためには相当な努力や覚悟が必要だし、ダイスケさんが祐樹の顔だけでなくてそういう芯の強さを見てくれているんだなぁと思うと胸熱でした。祐樹も自分がしたいことと求められていることが一致せず、グループもバラバラになりかけていたところ、自分の至らなさを認める素直さがあって、でも好きなことに全力投球したいというプライドと意地もあって。全然関係ないんですが個人的に少し前まで推していたアイドルがいて、その人もアイドルとして求められていることと本当にやりたいことの間で悩んでいたのかなと思うとちょっと胸が痛みました。そしてそのアイドルもとても顔が良くて「絶対受けであってほしい」と腐った妄想をしていたので、なんか自分の腐った夢が叶ったような気になりました笑。
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