このレビューはネタバレを含みます▼
あなたにオススメで知り、表紙のイメージで読み進め、次のカラー絵であれ?思ってたんと違ったかな?と思ったんですが、読み終えた時まさに表紙のシリアスさとギャグテイストが見事マッチした素敵なストーリーでした!
まず、1巻から予想しなかった怒涛の展開!ゲイバーの皆のキャラも濃いぃけど、内容も濃密。
正直、わちゃわちゃなこのノリついていけるかな~と心配になりましたが、話が進むに連れこの方達の存在の有り難さを痛感させられる!!仲間を通り越して家族みたいな関係‥いいなぁ。
ゲイバー勤務でお姉キャラのしのぶに若干抵抗もありつつ、見た目外人中身は純日本人のマコちゃんとの仲が気になりすぎて、初期から追われてる方はさぞかし次巻を待ちわびた事だろうな‥と。いざ読み出したら止まらない×2‥夜読派の私は気づいたら朝になってました(笑)
当初は4巻で終わる予定だったようですが、続いてくれて嬉しい誤算です☆
例の事故からいつ目覚めるか判らないしのぶに対し、献身的に尽くすマコちゃんの姿と苦悩や苛立ち、自分の生活もある中で目まぐるしくも辛く長い10年。更には目覚めてからもこんなに切ない展開があるのか‥と、とにかく目が離せませんでした。
10年寝太郎・10年寝たきり地蔵 などの異名を持つしのぶですが、そのギャップを埋めるかの様に精力的に前に進む姿にハラハラ‥そこは周りの人のサポートと、いつものノリでそれほど深刻に思わせない所がこの作品のポイントかと。中には絶縁同然の母、百合子さんの姿も。(さすが、しのぶ母!ルーツはここか!と思わせてくれるパワフルさめっちゃ好き!)
自分の恋人と母が強い絆で結ばれる位、マコちゃんの窮地を救っていた新たな存在など、変化が訪れるには十分な歳月。んでもって、マコちゃんは素敵なジェントルイケオジに成長。色気がヤバい!!
また、読み切りの「ゴリラとカナリア」でサラッと語っていたマコちゃんの古傷。後からこんなに重~くのしかかっくるとは(泣)
気になるのはしのぶの本名‥2人の秘密?(笑)イチャイチャシーンも増えて読み応えあり!の珍しく修正もゆるくなってます!
最終巻!2人の門出を見れて感無量!最後まで苦しくなる展開続きで、動悸息切れが‥!
しのぶの本名の件、結局そのままでしたね。まぁ、そっちのが夢があるかな。後書きまでパワーみなぎる破壊力さすがです(笑)
笑って泣けて心温まる素敵な作品でした!