寄宿舎の黒猫は夜をしらない
」のレビュー

寄宿舎の黒猫は夜をしらない

鯛野ニッケ

少しずつネタばらししていく構成で飽きない

2023年3月1日
作者様買い。ニッケ先生の描く吸血モノに興味があり購入。寄宿学校が舞台の、先輩で生徒会長・ジーン×後輩で優等生・ユキのおはなし。ユキは少年漫画の主人公さながらの正義感溢れる少年。良くも悪くも正しくあろうとする真っ直ぐさがこの学校を大きく揺るがしていくことになります。ジーンはユキに会うまで自分の境遇をどこか諦観しているような感じがあったのかも。でもこの出会いによって明るい未来を描けたのが良かったです。メインは先述の2人ですが、サブカプのパベル×アウラもダブル主演と言って差し支えない程の存在感で分厚く描かれており、こちらの方がより切ない要素たっぷり。吸血モノって結構無理矢理なエチシーンはさみがちだけど、この作品はジーンの忍耐力がスゴくて、ユキの理性ある同意なしでは決して致さないんですよ…愛ですねぇ。BL的には受けが最初から最後までめっちゃ愛されているので、溺愛攻め好きにはお薦めの一冊です。
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