このレビューはネタバレを含みます▼
ほのぼのした絵柄とちょっとダークなファンタジー世界観との組み合わせがとても好き。天才的な錬金術師の弟子の受けと、師匠の忘れ形見のホムンクルスの攻め。師匠はホムンクルスに魂を与える禁忌を犯して処刑され、その忘れ形見の攻めにも実は心があるけれど受けには隠している状態。受けはホムンクルス達に育てられた環境もあって、彼らを粗雑に扱う人間よりホムンクルス贔屓なタイプ。攻めは受けは自分に心を開いてくれているしこれからも側で見守り続けようと思っていたんだけど、それが思い上がりで受けはずっと「ひとり」で自分はそばに在った人形でしかなかったと気付くシーンがとても強烈で印象的なシーンだった。その後、師匠の作品が廃棄対象となり追われる身になった時に、攻めに人間の振りをさせることとなり「心がないふりをしながら、心があるふり(人間の変装)をする」というややこしい事になっているのも面白かった。そして人間のお見本である受けの真似をする攻めが可愛かった。