とても素敵なファンタジー作品でした。
表紙も美しいですが、ストーリーも大変に美しく、ファンタジーとはこの様に夢を形にして淡くもあり強く光るものでもあるのだと思い出させてもらいました。
ホムンクルス=人造人間と錬金術師のお話でした。
是非、ネタバレなして読んで頂きたいのですが作品説明でほぼ説明されていると言う悲しみ...。
予想がつかない展開と言う訳でもドラマチックであると言う訳でもありませんが、愛を与える対象に種の違いや生死の理が大事では無いと静かに流れていく物語の中の登場人物が伝えてくれました。
涼やかなタッチの絵で艶やかな場面は想像できませんが、意外と全てを描かぬことで優しく触れるようなキスからの2人がおりました。
作品的に大正解かと。
描き下ろしでは愛が勝手であり傲慢であるが故に愛おしいと言う事が描かれていてこれまた素晴らしかった。
大変良い作品に出会えました。
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