囀る鳥は羽ばたかない
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囀る鳥は羽ばたかない

ヨネダコウ

早く9巻!8巻のドラマCDも早く!

ネタバレ
2023年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 数か月前にYouTubeで紹介されていたのをきっかけに、1冊読んだら大人の世界観と物語性にどはまり。1巻から7巻まで読破。それに飽き足らず、ドラマCDを買ってみたら、声優陣の素晴らしい演技力で、リアリティ高い囀るの世界の情景で再び感動。ドラマCDも1巻から7巻まで入手。そんな中で8巻待ち望んでいた。
やっとでた8巻。ちらほら内容聞きかじっていたが、ここまで百目鬼の態度が激変しているとは思わず、ページをめくるたびに「ひー」。7巻とは時間経過そう変わらないはずなのに、雰囲気がさらに変わっている。ヨネダコウ先生のメンタルに何かあったのかと思ってしまう。
壮絶な抗争から4年。矢代の身体の傷は治っても、失ったものは心の奥深くにまだ生々しく傷口を開いているような、そんな気がする。おそらく、読者はみんな矢代の喪失感や虚無感、孤独を想像して泣きそうな気持ちになるのでは。
百目鬼、4年前病院で最後に七原と会話したときに、七原の一言で、矢代が幼少時代の親の仕打ちで、望んでもいないのに男が好きになってしまう人間になったことに、はっと気付いてる。このまま、ただまっすぐ気持ちを伝えるだけでは、矢代の精神性を救うことはできない、自分の気持ちに応えてもらうこともできないことに、百目鬼は気が付いているのでは。
その上での8巻の百目鬼ではないか。
二人のこと以外では、杉本の私生活が垣間見れるシーンがあって、それも面白い。もっと七原との絆などが知ることができる物語があったら、嬉しい。
七原も、大人なセリフが増えてかっこいい。七原のキャラ大好きだ。矢代の女房役の場面、もっと期待。
綱川、矢代とはまた違った魅力に溢れていて期待大。この先、彼を矢代の敵にしないでほしい。ぜひ共闘して、女にもてる(綱川)と男にもてる(矢代)の活躍がみたい。
そして、忘れてならない神谷。8巻の神谷と矢代の会話は相当面白かったが、まだまだ足りない。たぶん、この先神谷は物語の進行にも、くすっと笑えるシーンでも、相当活躍する「化けるキャラ」。いやこの先神谷と百目鬼、神谷と矢代、神谷と七原、神谷と綱川・・とどんな絡みがみられるのか楽しみが尽きない。
8巻では回想シーンのみだったけれど、三角と天羽の登場も待ち遠しい。矢代は天羽に、百目鬼のこと聞かないのか?
それから、やっぱり矢代はまた府中(竜崎)に見舞いにも行ってほしいっす。
先生、早く9巻!!
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