偏愛ドラマティック・モンスター
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偏愛ドラマティック・モンスター

ハルモト紺

確かに「ディルドの恩返し」です

ネタバレ
2023年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローさせて頂いている方のレビューを見て購入しました。鈴木(自称ディルド)×仕事が出来るお疲れリーマンの朝彦さんのお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計191ページ。お疲れリーマン朝彦さんのもとに、自称ディルドと名乗るイケメンが助けてくれたお礼をさせて欲しいと突撃してくるお話です。ヤバい、想像以上にすごい面白かった!最初試し読みした時はギャグ寄りの作品かなと思ったんですが、それだけではなくてギャグとシリアスの振り幅が凄かった!しかもギャグもなんかシュールで、鈴木の突き抜け方も凄まじかったです。面白いな〜と思っていたら、寂しさとか自己肯定感とか色々しっとりさせる要素もたくさんあって。しっとりした部分でも良い塩梅でユーモアが織り交ぜられていて、物語に厚みを持たせたままでシリアスにさせすぎないというのが作者さんの手腕なのかなぁと。鈴木も可愛いワンコ系なだけでなく、今までの過去や家庭環境がバックボーンにあるんだと思うと人間性に厚みが出ていました。普段は可愛いワンコ系と見せかけて実はクレイジーなんですが、たまに目つきがヤバくてイッちゃってる感じを目だけで表現できるのもすごいなと思いました。お風呂でしんみりからのイチャラブに突入かと思いきや、そこからの極太タイプぶるぶる元気→クローゼットの流れ、めっちゃ好きでした笑。「助けてくれたあなたのディルドです」はあながち間違いではなかったです。
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