一途なしかめっつら
」のレビュー

一途なしかめっつら

サガミワカ

二作品どちらも小技が光っていて面白い

ネタバレ
2023年3月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『くちづけは嘘の味』でファンになり、こちらも読んでみました。今回は表題作ともう一つ別の作品が入っていました。あとがきで先生が「一人メガネリーマン特集」と仰っていて面白い事言うなとクスッときました。なので、先生のファン・メガネ・リーマン好きの方にオススメです。内容は、表題作が「リーマン再会もの」一枚のメモから奇跡の大逆転が始まる、怒涛のクライマックスでした。もう一つが「失恋→運命的出逢い→ハッピー同居」お互いに失恋した者同士が惹かれ合う…王道とも言える展開ながらもお互いの仕事に対するスタンスを話し合ったり尊重し合う姿が素敵で、そういう小さなイベントのストーリーへの絡ませ方が上手だなと思いました。これは私の勝手な想像ですが、1冊に二作品という事は=短編二作品と理解します。短編なので、どうしても両想いになる時の「唐突感が否めない」んです。しかも表題作では新が、もう一つでは二人ともがノンケなんです…なので尚更そう思ってしまう方がいるのでは?と思います。そこさえ理解できれば、さすが先生と思える内容で面白かったです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!