愛のある忍耐と愛ゆえの忍耐そして思いやり





すごく印象深い素敵な作品に出会えました。
とても性的な魅力たっぷりの唐木田さんと性的欲求を持たない一騎くん。
どんなふうに折り合いをつけるのか、どんな形のふたりになってゆくのか、最後まで興味津々に読みました。
私としては一騎くんに同調してしまう部分が多くて、性欲モンスターと化した唐木田さんがそれはそれは恐ろしく気味の悪い生き物に見えてしまった。一騎くんからしたらあのたくましくて素敵だった彼の腕や手が悪魔の森から伸びてきたような黒くゾワゾワしたものになってしまう。悲しい…悲しいよ。好きなんだもの。甘えて体温を感じたくても彼が性的な眼差しを向けたとたん安心できた腕の中が安全地帯ではなくなってしまうんだもの。
唐木田さんからしたら性的なスキンシップは心のつながりを感じていても不可欠なものでしょ?性的欲求があるんだもの。
悩ましい…二人とも間違っているわけでも失敗しているわけでもないんだもの。
読み応えたっぷり!
途中に4コマ風の楽しいお話がポンポンと挟まっていたり、とてもぎくしゃくしがちなテーマを素敵な絵とコミカルな表現で軽く悲しく優しく読ませてもらえました。
デビュー作品だったんですね。
すごい!追いかけさせてもらいます!
**228ページ**

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Michael さん
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