学園天国 それは恋です小泉くん
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学園天国 それは恋です小泉くん

秀良子

2巻が性癖にぶっ刺さりました

ネタバレ
2023年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ *超ネタバレがあります。ご注意ください。
BLを読み始める前は、男同士のセッ…の仕方もぼんやりしか知らなかった自分にとって衝撃だったのは、外ではがっつり漢をしている男子が、抱かれる側になって、何なら女性より喘いで、中でも外でもいっちゃってる姿でした。決して女性である自分が見ることのできない光景に、どうして抱かれる側になろうと思うのか?その心理は?中でも元ノンケの男子が抱かれる側になる心境が未知の領域で。
そんな時、バイの男性の「自分の心の中に、男性の部分と女性の部分があって、時によってどちらの気持ちが強いかが違って、女性の部分が強いときは抱かれたくなる。」という言葉に触れ、ああ、そういうことなのかなと。それ以来、抱く側だった男性が初めて抱かれる側になるまでを描いた作品が好きで、どういう心境で未知の領域に足を踏み入れるのかに完全にフューチャーして読むのが性癖です。
なので、柏原君。見た目ケンカ強そうなのに、リバる、だと?と、ずーっと柏原君ばかり見て読みました。
1巻で、柏原君、男同士のセッ…のとき「使い方」を小泉君に襲われまず認知、体験し、男同士でも、挿れると気持ちいい、と気付きます。そして次第に挿れられる側もどうやら気持ち良さそうだ、とも。
2巻では、両想いにこそなったものの、抱かれる側になるのはぜってー嫌と言ってたのに。小泉君の雄味のある獲物を狙うかのような視線に不覚にもトキメキ、付き合ううちに、素直な部分を披露しちゃって小泉君に可愛いと言われるのも満更でもなくなって…来たな、と思いました。柏原君、自分でも気付いていなかった、自分の中の女性的な部分を引き出されているな、と。小泉君、そうやって柏原君の心を掻き乱しておいて、更に感じる部分を開発して快感を与え柏原君に、自分も素質ある事を気付かせて…いざ!っと、ふいに襲い、ウブな女性的部分を引き出されてときめいちゃってる柏原君が、抱かれる側に。
ふーっ、秀先生、凄いな。段階を追って、どノンケだった柏原君が抱かれる側になる心境をじっくりと。すっごい面白かった!

この作品を読んだのもレビューのおかげです。全力待機、私もしてます。彼の中の女性的な部分が少しずつ顔をのぞかせている気がして…。先生の言葉に胸が高鳴ります!
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