さよなら、ナナシのバイオリン
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さよなら、ナナシのバイオリン

うめーち

シュールで、独特の世界観

ネタバレ
2023年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずいぶん前に購入し、読むことなく忘れていた作品。シーモア島でちらりと出ていて面白そうとリンク先を見たら、購入していたことに気づきました。名前を付けると物が意思を持つという、独特の世界。名前が付いていない物は「ナナシ名」とよばれる。バイオリンを壊してしまった音大生奏介は、ナナシのバイオリンを求めて楽器店へ。彼は小さい頃に名をつけたバイオリンを失った悲しみが癒えておらず、名付きには一切興味を持たないようにしているものの、ひょんなことから名付きを手に入れる。しかし、うまく音が出せず、悩む。バイオリンも人間のように悩む。人間からバイオリンに戻る姿が、実にシュールです。この感じは漫画でないと出せないですね、きっと。設定も面白いし、独特の絵もこのストーリーにはピッタリでした。
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