鬼が慕うは祟り神
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鬼が慕うは祟り神

灰崎めじろ

涙溢れる感動作!ティッシュの準備を!

ネタバレ
2023年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先日のセールで購入しました。さすがは灰崎めじろ先生で、エッロいのに感動で涙する作品となっています。こんなに心揺さぶられるとは思っていなかったので、読後は余韻に浸りたく、しばし幸せを噛みしめてました(*´꒳`*)

祟り神しいと、鬼と人間のハーフ椿丸の恋物語です。恋愛色が強く描かれていますが、しいが祟り神になった理由と終盤での、人間の身勝手さに警鐘を鳴らしていて、他人事には思えません。理不尽な目に遭っても、自分の役割を全うしようとするしいの強く優しい姿に幸せになってほしいと願うばかりでした。
終盤は手に汗握る思いで夢中で読みました。人間の言動に怒りが湧きましたし、絶望で目の前が真っ暗になりましたが、ちゃんとハッピーエンドが待っていて安堵で涙…。お互い愛が育ちながらも叶わなかった想いがきちんと叶って、よがっだ〜( ;∀;)

エロも安定の汁まみれで濃厚です笑。個人的に触手が苦手だったのですが、これは大好物でした。個人的に、受けに触るのは攻めだけであって欲しいと思っているので、違う生物だったり道具だったりが嫌なんですよね。でもこの作品は触手がしいの体の一部だから萌えたのでしょう笑。椿丸がトロトロになっててごちそうさまでした笑(//∇//)

1巻は2人の想いが通じ合うまで、2巻は恋人になった後が描かれています。大きなストーリーは1巻ですが、2巻は番外編のような、スピンオフへのつなぎのような役割をしています。ただ、2人の命の長さが異なる為、椿丸の命に関わるシーンに常にハラハラし、待って待ってと涙し、ハァ〜っと力抜けるほど安心しましたよ。2人が永遠に幸せに生きることを確信できる大切なストーリーです。ぜひその目で確かめることをオススメします。そしてラブラブえちちもそれはそれは眼福ですよ(≧∀≦)

重めのストーリーの中でも、フッと笑える要素やかわいすぎて悶えるほどのキュン、心がじわ〜っと温かくなるような優しさ、自分もこう在りたいという強さ、そしてハッピーエロがこれでもかというほどしきつめられていて、重く感じさせない。でも大事なメッセージはきちんと心の中に残る。なかなかできない技だと思います。唯一無二の素晴らしい作品!(*゚∀゚*)
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