釘井浄には、部長の×××が視えるらしい。【単行本版特典ペーパー付き】
星倉ぞぞ
ダダ
さん
(女性/40代)
総レビュー数:1358件
このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いで積ん読から。仕事ができる上司の藁垣部長×霊感がある部下の釘井のお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計168ページ。レビュー数がこんなに少ないのは何故!?総合レビューも作者さんの別作品と比べると低めだったので、そんなに期待せずに読んだんですが(失礼でごめんなさい…!)、期待以上に面白かったです!仕事ができるけど不眠に悩まされているゲイの藁垣部長が、不思議系部下の釘井に除霊してもらいながら、二人の距離も少しずつ近くなっていくというお話です。釘井が部長の体に触れていたのは除霊のためと早々に種明かしがありましたが、無自覚な釘井の煽りも可愛かったし、それに耐える部長も良かった。添い寝で上目遣いの釘井、めっちゃ可愛かったんですけど、部長よく我慢できたな〜。付き合ってはないけれど、お風呂場ハプニングに米粒ヒョイパクなどなど、甘酸っぱいエピソードがふんだんでした。ただ部長が苦しめられていた霊の種明かしはちょっと物足りなかったかな。なんで部長は恭のお墓の場所分かったのかとか、たまたまお墓参りに来てた恭と遭遇するのは偶然過ぎるとか。生霊になって部長を苦しめていたのは謝罪したかったから?単に罪悪感から?もう少し恭の存在は掘り下げて欲しかったかも。その辺りがかなりご都合主義かなーとも思いましたが、その他は楽しめて読めたし、読後感も良かったので★5つにしました。
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