【合本版】銀の鳥籠
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【合本版】銀の鳥籠

更紗./斎賀時人

愛玩奴隷◯◯日の記録

ネタバレ
2023年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 内容が内容なので読者を選ぶ。アンビリーバボーとか犯罪再現ドラマとか観るのが好きな人にお勧め。お値段高めだが各巻500〜600ページを超える大作。文章は簡潔で読みやすく、しかし内容は濃い。

主人公がいかにして攫われ、どのような屈辱を受け、その時何を考えたかが、日記をつけるが如く詳細に綴られていく。日本人少年が異国で性奴隷にされるというフィクションを、いかに本当らしく描くかに心血が注がれている。なので、どこまで読み進めて行っても、攻めは加害者で受けは被害者という事実が常に突きつけられる。これは…作者はいったいどういう結末を用意しているのか、結末で全ての評価が決まるなと思いながら読みました。途中攻めがキャラ変してきて甘さが勝ち気味になり、先行きに不安を感じる。前半の残酷描写のリアリズムに対して、結末がBLファンタジーなご都合主義では興醒めなのだから…。

ふーむむむ、こう来たか。容赦の無い〈完〉の文字が潔くていいなと思ったので☆5としました。続編があるらしいけれど…読みたいような読みたくないような。

エチシーンは、そりゃあもうじっくり開発で私的に大満足でした。酷いシーンもあるのでご注意。綺麗事じゃなくガチの性奴隷なので。一番のお気に入りエチシーンはなんと攻めじゃない人とのエチでした(笑)
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