恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。
」のレビュー

恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。

永野水貴/とよた瑣織

色々考えちゃう。何度も読んじゃう。

ネタバレ
2023年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ まずヒロインに感情移入できなかったら読めないかも。
(血の繋がりはないものの)叔母と甥という関係も無理な人にとっては無理かも。
見方を変えればイレーネが未開の地の研究を頑なに譲らなかったことも、独りよがりな暴走にも見えなくないし。

自分はガッツリのめり込めたけど笑

そもそもブライトは最初からロザリーが好きだったんだから、明らかに好意を向けられている相手に対して思わせ振りな態度取りすぎ。まぁ全てはロザリーの為?の打算だったのかもしれないけど。家格の違いがあるんだから、最終的には生け贄制度があろうとなかろうとブライトから求婚してたはずでしょ。ただの紳士な振る舞いにしても、線引きすべき所だろ。

イレーネを社会的に殺してから、23年。誰も知らない未開の地で実は生き延びてたイレーネの元に、ブライトとロザリーの子供(ロイド)が突如現れる。その年齢なんと22歳。いやいや、その後の展開早すぎない?
いや、ものの一瞬で全てを無かったことにして、ましてや犯罪者扱いさせてて、相変わらず地位と権力は手にしたままで。この命に変えてでもとか言ってたのに。実際は何も失ってなくない?幸せな家庭を築いてる風でさ。自分の思い通りにした癖に、思い出しては苦しんでみたり、魔法管理院を敵対したり。ブライトもロザリーも怖いわ。

さて(笑)、ロイド君はイレーネに弟子入りして、その人となりを知るうち、二人しかいない世界で助け合ってくうちに、やっぱり「堕ちて」しまったね。4巻で、元の世界に連れ戻してきちゃったけど、どうするつもりかな。
瘴気の番人も居なくなっちゃって。新たな生け贄を生まない為に何をするのかな。
今や死んだ人となっているイレーネのことも。守ってあげられるのか。王女様への求婚も、証を持ってこれず放置だしね。
そしてやっぱりイレーネを追放したのが自分の親であることを知った時、どういう行動を取るのか気になるな。

サルティスは、ロイドを真の主にしてくれるのかな。未だにこの剣の真意が分からない。本当に剣なのかな。

イレーネの亡くなった家族の事、貴族だったとかそういう記述も一切なかったと思うんだけど、瘴気に耐性があることと、本当の家族の事、関係あるのかな?今後何か明かされたりするのかな?

今度は幸せになって欲しいんだけど、イレーネにとって何が幸せなのかまだ分からない。5巻出るまで何度も読み返してモヤモヤしよ。
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